政策提言/リサーチ Policy&Reserch

2014.11.10

「2014年世界ポリオデーシンポジウム スマート・エイドとポリオ根絶」開催レポート

1.イベント概要

(1)イベント名
2014年世界ポリオデーシンポジウム スマート・エイドとポリオ根絶

(2)開催日時
2014年10月24日(金)16:00-17:30(シンポジウム) 17:30-19:00(懇親会)

(3)開催場所
衆議院第一議員会館1階 国際会議室(シンポジウム)多目的ホール(懇親会)

(4)開催団体
主催:一般社団法人ジェイ・アイ・ジー・エイチ(JIGH)
共催:世界の子どもたちのためにポリオ根絶を目指す議員連盟、ビル&メリンダ・ゲイツ財団
後援:外務省、厚生労働省、財務省、独立行政法人国際協力機構(JICA)、国際ロータリー日本事務局、世界ポリオ撲滅推進計画(GPEI)、米国国際開発庁(USAID)

2.結果

(1) 参加者
議員・官公庁・米国大使館関係者・大学関係者・病院関係者・ポリオの会・ロータリー・NPO・民間企業など、約100名の参加者

(2)プログラム
16:00- 開会のご挨拶
小坂憲次氏(参議院議員/世界の子どもたちのためにポリオ根絶を目指す議員連盟 会長)

16:05- ビデオメッセージ
クリス・エリアス氏(ビル&メリンダ・ゲイツ財団国際開発プログラム プレジデント)
ブルース・エイルワード氏(世界保健機関(WHO)事務局長補)

16:10- パネルディスカッション
パネリスト
小寺清氏(独立行政法人 国際協力機構(JICA)理事)
エリン・オグデン氏(米国国際開発庁(USAID)世界ポリオ根絶コーディネーター)
武見敬三氏(参議院議員/世界の子どもたちのためにポリオ根絶を目指す議員連盟 幹事長)
渋谷健司 (東京大学 国際保健政策学教室教授/JIGH理事長)
モデレーター
飯田香織氏(NHK報道局経済部副部長)

17:05- 質疑応答

17:20- 閉会のご挨拶
藤末健三氏(参議院議員/世界の子どもたちのためにポリオ根絶を目指す議員連盟 事務局長)

17:30- 懇親会(於:1階 多目的ホール)
スペシャルゲスト
乙武洋匡氏(作家/東京都教育委員)

(3)議事
シンポジウムでは、日本政府、国際機関、医療関係者や学術界等の民間セクターにおけるポリオ根絶の主幹を招聘し、ポリオ根絶に向けて、これまでの進捗を振り返ると共に今後の課題を総括し、スマート・エイド(賢くインパクトの出る分野に資源を活用すること)の重要性について議論をすることを目的として、本シンポジウムを開催しました。

小坂ポリオ根絶議連会長の冒頭挨拶では、ポリオ根絶は、現在あと一押しのフェーズに入っていることを強調、続くエリアスゲイツ財団国際開発プログラムプレジデントのビデオメッセージでは、日本のこれまでのポリオ根絶に係る取組みとそれに対する感謝の意が述べられました。また、エイルワードWHO事務局長補は、日本を含む国際社会のこれまでのポリオ根絶に係る官民の取組みと、日本への感謝の意が述べたと共に、ポリオ根絶はエボラ出血熱を含む様々な感染症対策にも裨益すること等について触れられ、私たちは今、ポリオを根絶しなければならないという力強いメッセージを述べていました。

続くパネルディスカッションでは、まず、ポリオ根絶の現状について振り返りました。現在、国際社会の真摯な取り組みによって、世界のポリオ発症数は過去20年間で99%減少し、ポリオ根絶は最終段階を迎えているものの、本年5月には、アジア、中東、中部アフリカ地域における10ヶ国でポリオの感染拡大が確認された事を受け、ポリオ緊急事態宣言を発表し、予断を許さない状況となっていることが確認されました。

次に、日本を含むポリオ根絶に係るステークホルダーのパートナーシップとその貢献についても話し合われました。具体的には、本年10月にDAC賞を受賞した、日本政府がパキスタン政府及びゲイツ財団と共に実施したローン・コンバージョン案件について着目し、武見ポリオ根絶議連幹事長は、この案件の誕生秘話を明かしました。また、小寺JICA理事は、パキスタンにおいてローン・コンバージョンが実現したのは、これまでの様々な二国間関係に基づいたものであること、渋谷東京大学国際保健政策学教室教授/JIGH理事長は、世界から見た日本は極めて信頼性の高い国であり、このパートナーシップは日本にしかできなかったことである点を強調しました。さらに、民間セクターの取組みとして、日本のロータリーも保健システム強化を通じて、ポリオ根絶に大きく貢献していることも言及されました。

また、ポリオ根絶に向けた取組みが、ポリオのみならずエボラ出血熱等の感染症や地震等の人道支援においてどのように役に立っているのか、また、今後どのように活かしていくべきなのかという点についても、ナイジェリアをはじめとして世界のポリオ根絶活動を監督しているオグデンUSAID世界ポリオ根絶コーディネーターを中心にして、活発な議論がなされました。

パネルディスカッションの最後では、ポリオ根絶に向けて、より一層の取組みとアドボカシーを推進していくことや、ポリオ根絶をはじめとするスマート・エイドの費用対効果の高さ、国内外のポリオやその他グローバルヘルス領域の課題に対して、パートナーシップに基づき取組んでいくことの重要性等に触れられました。

最後に、藤末ポリオ根絶議連事務局長は閉会挨拶で、「ワクチンを接種できない、病院に行けないという欠乏から、世界の人々が免れるべき」というまさに日本国憲法に掲げられた人間の安全保障の理念に基づき、健康で平和な国際社会の創出に尽力していく決意を述べられ、シンポジウムは閉会しました。
シンポジウムに引き続き開催された懇親会では、乙武東京都教育委員をスペシャルゲストとしてお迎えし、ポリオ根絶に向けて、これまで日本が果たしてきた役割とその成果について、感謝の気持ちが述べられました。

3.シンポジウム及び懇親会の様子
ポリオ根絶議連以外の国会議員の先生方にもお越しいただきました
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小坂ポリオ根絶議連会長の冒頭ご挨拶
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藤末ポリオ根絶議連事務局長の閉会ご挨拶
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エイリアス氏からのビデオメッセージ
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エイルワード氏からのビデオメッセージ
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パネルディスカッションの様子
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パネリスト集合写真
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乾杯の様子
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乙武氏のスピーチ
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逢沢、牧島両議員との歓談の様子
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牧島、三谷両議員と共に
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乙武氏、谷合議員と共に
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ロータリー関係者の皆様
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4.今後の取組みと本イベントに係る掲載など
JIGHはじめ、各パートナー団体は、引き続きポリオ根絶に向けた取組みをパートナーシップに基づき推進してまいります。今次イベントの様子は、JIGHやポリオ根絶議連、ポリオポータルサイトはじめ、関係者のブログやFacebookやTwitter等のSNSで情報発信されました。

●掲載一例(11月6日時点)
ポリオポータルウェブサイト:
ポリオ根絶議連ウェブサイト:
JIGHウェブサイト:
ハフィントンポスト:

その他報告書:1件、メディア掲載:5件、法人ブログ:2件、個人ブログ掲載:2件、Facebook:4、Twitter:4件

(了)