2016.09.09
シンガポールのジカ熱、マレーシアでも
9月6日、シンガポールでジカウイルスの感染者が258人に増加したことが分かりました。保健省と国家環境庁の声明では、「ネッタイシマカが国内に生息していることを考慮すれば、時間の経過とともに感染地域は増えていくことが予想される」としており、ジカ熱はデング熱と同様、ネッタイシマカを介して感染が拡大することから、ジカ熱の対応もデング熱と同様の対応策を実施する見込みです。
一方、隣国のマレーシアでは9月 3日、同国初のジカウイルス国内感染とみられる事例が報告されました。同国保健省によると、死亡した感染者の男性(61歳)は心疾患や高血圧などのため元々健康状態が悪化していました。保健局長は渡航歴がないことから、国内感染の可能性が高いとしながらも、詳細な調査の結果は未だ出ていないとコメントしています。
このような事例を受け、外務省は9月3日に注意喚起のためのスポット情報を発出しました。今後マレーシアでジカ熱の流行が拡大すれば、同省は他のジカ熱発生国と同様、全土をレベル1に指定する可能性があるとしています。レベル1とは「その国・地域への渡航、滞在に当たって危険を避けていただくため特別な注意が必要」を示しています。 現在、東南アジアにおいてインドネシア、シンガポール、タイ、ベトナム、フィリピンがレベル1に指定されています。
関連リンク:
・ジカ熱、シンガポール全土で流行の恐れ 罹患258人に
・マレーシア初のジカウイルス国内感染か、61歳男性死亡
・シンガポールのジカ熱感染、妊婦含む115人に拡大
・マレーシアにおけるジカウイルス感染症の発生(妊娠中又は妊娠予定の方は可能な限り渡航をお控えください。)