2016.08.12
ナイジェリアで野生株ウイルス由来のポリオが発生
2016年8月11日、世界保健機関(WHO)はナイジェリアで野生株ウイルス由来のポリオが発症したことを発表しました。同国は本年7月にポリオ症例数がゼロになって丸2年を迎えたばかりで、そのままいけば、2017年7月にポリオウイルス根絶の認定を受ける見込みでした。
今回症例が発生したナイジェリア北東部ボルノ州は、これまで過激派組織による予防接種活動の妨害が激しかったため、最近ようやくアクセスが可能となった地域でした。現在、地域は高レベルの栄養不良にも直面しているため、ポリオワクチンのみならず、食料や水など支援物資を届けることも急務となっています。
この事態を受け、ナイジェリア政府は、WHOや世界ポリオ根絶推進計画 (Global Polio Eradication Initiative: GPEI)と共に大規模なワクチン接種キャンペーンの実施と、サーベイランスの強化に取り組んでいます。
関連リンク:
・ http://www.afpbb.com/articles/-/3097253
・ http://www.unicef.or.jp/news/2016/0191.html
・ http://www.who.int/mediacentre/news/releases/2016/nigeria-polio/en/