2016.05.31
G7伊勢志摩サミット 結果概要
本年5月26〜27日、G7伊勢志摩サミットが開催されました。
本サミットの成果文書であるG7伊勢志摩首脳宣言では「強固で、持続可能な、かつ、均衡ある成長に貢献するため、世界経済、移民及び難民、 貿易、インフラ、保健、女性、サイバー、腐敗対策、気候、エネルギーの分野でのコミットメントを発展」というG7伊勢志摩イニシアティブを発表。
「世界経済」と「開発」の枠組みの中において議論された国際保健分野では、以下5点について明記されました。
●「国際保健のためのG7伊勢志摩ビジョン」に基づき行動することにコミット。公衆衛生上の緊急事態への対応強化のための国際保健の枠組み強化。
●強固な保健システム及び危機へのより良い備えを有したUHC達成に向けた取組を促進。このため途上国の保健システム強化支援や母子保健からアクティブ・エイジング(活動的な高齢化)までライフ・コースを通じた保健サービスを確保。
●薬剤耐性(AMR)への対応強化。企業にインセンティブを与える取組等を提唱。
●2030アジェンダの採択は、貧困削減及び持続可能な開発へのアプローチにおける新 時代の幕開け。2030アジェンダの実施を、人間中心の、かつ、地球に配慮した形で、 国内的及び国際的に進めることにコミット。
●アフリカにおける課題に対処することが、SDGsの実現のための中心となることを確認。 初のアフリカ開催となるTICADVIが、世界の理念をアフリカのための行動に移す重要な 節目となることを確認。
「国際保健のためのG7伊勢志摩ビジョン」では、費用対効果の高い感染症対策として予防接種の重要性や、ポリオ撲滅の目標達成へのコミットメントを再確認した旨が明記されました。
また、安倍総理からは,本年のG7議長国として,公衆衛生危機対応,感染症対策やUHCの達成に向けた保健システムの強化等の観点から,今後新たに約11億ドルの支援方針を決定した旨発表しました。
JIGHは、これからもポリオ根絶をはじめ、グローバルヘルスの課題解決に向けた取り組みを続けていきます。
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